イタリア旅行(8)

イタリア旅行(8)-2002.11.19- <三日目>

アカデミア美術館を鑑賞するには、少なくとも3時間は
必要だが、ツアーの悲しさ僅か40分で切り上げてしま
う。 有名な絵を見ただけである。 

美術館を出ると、もう夕闇が迫っている感じである。
幸いすぐ前の桟橋に水上バスが停船していた。 慌て
て飛び乗る。 すぐ、船は桟橋を離れ一カ所寄って、 
サン・マルコ広場のそばの桟橋に着く。 夕焼けを背
にしたサン・マルコ寺院が美しい。 早速撮影する。

サン・マルコ広場へ向かう途中の露店はもう閉まって
いる。 広場も薄暗くなり、人影もまばらとなっている。
17:00をまわったところである。 レストランや土産品
店は勿論まだ営業している。 

ヴェネツィアン・グラス

 土産品のNo.1はヴェネツィアン・グラスだろう。 この
 町の文化と産業を考える上で忘れれないのは、ガラ
 ス工芸である。 オリエントやヴィザンティン世界か
 ら技術を導入し、10世紀ころからその製造が始まっ
 た。 13世紀末に火災の危険を避け、しかも技術の
 秘密を保持するために、すべてのガラス工場を北東
 に少し離れたムラノ島に移転させた。

 15~16世紀には最盛期を迎え、その華麗さを世界
 中に誇った。 このガラス工芸は、モダン・アートとも
 結びつきながら、今なおヴェネツィアの重要な産業と
 なっている。

 特に真紅のワイン・グラスは特筆ものである。 本物
 の金を含有しないと、その色は出ないそうで、従って
 極めて高価である。 欲しくて、迷いに迷ったが、あま
 りに高いので諦めた。

17:30再度、先ほどの桟橋に集合する。 お待ちかね
のゴンドラ・クルーズである。 舟1隻に6名ずつ乗船
する。 乗り終わった舟から出発する。 先ずは、大運
河をのんびりと進んで行く。 すでに、夕闇にすっぽり
と包まれている。 所々ライトアップされたビルがある。
大運河では3隻が並んで、陽気な船頭3人がお客を
無視して、大声で話し合っている。 カンツォーネでも
歌えばムードがより盛り上がるのだが。

暫くして、小運河へ入る。 当然のことながら、1列縦隊
となる。 それでも、狭い所では向こうからのゴンドラや
モーターボートと行き交うのは大変である。 しかし、流
石にプロである。 見事な舵さばきをみせてくれる。
それでも、他のグループで、モーターボートと接触して
ゴンドラの船頭が運河に落ちたとか。 やはり、危険な
感じである。

1時間ちかくの航海を楽しみ、先ほどの桟橋にもどる。
暗いのも、それなりにムードがあるが、もう一度昼間に
乗ってみたいものだ。 上陸して、全員が揃ったところ
でレストランにむかう。 昼食の時と同じように狭い路地
を入っていく。 看板が「TAVERNA」とあり、食べるなと
はと、皆で面白がる。 イタリア語は全く分からないが、
英語から連想すると「居酒屋」という感じだろうか。
腹が減っていたということもあるが、ワインとシーフード
は最高に美味しかった。

夕暮れのサン・マルコ寺院(水上バスより)
  • DSCF0709.JPG


上陸後
  • DSCF0711.JPG


  • DSCF0717.JPG


※追加画像は下記をクリックして下さい。

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